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守居神社刀

刀丈は、焼き幅の広い丁字乱れが特色で、茎(中子)に備中守橘康廣の銘があり、刀匠の一派近江石堂派から江戸時代の寛文年間(1661〜73年)ごろ大阪に出て大阪石堂派の祖となった康廣の代表作の1つに数えられている。
昭和56年(1981年)に 大阪府指定有形文化財に指定された。
守居神社は、延喜18年(918年)、淀川洪水のとき、西南石礫の渕で「我天道神也、我を祀れと振鈴の声で告があった」ので「土を居いて」お祀りしたのが始まりと伝えられ、社名は、守口と土居の各1字を用いて守居と呼称されている。
明治5年(1872年)8月、守口町大字土居字田東、現在の滝井に鎮座の産土神社(素盞嗚尊)を合祀した。
また、明治40年(1907年)10月10日、守口町字猿島、現在の桃町に鎮座の渦神社とも呼ばれた大隅神社(賀茂別雷神)を合祀。
これにより、守口の総氏神として、現社号に改称された。
昭和9年(1934年)9月21日の室戸台風で、社域が荒れたため、氏子崇敬者の寄進を仰ぎ、境内地を拡張し現今の社殿に、造営・営繕が進められた。
昭和16年(1941年)10月、すべての工事が竣工し遷座奉祝祭が盛大に執行された。昭和23年(1948年)6月には奉賛会が結成され、以後、境内整備が進んだ。
文化財として、「守居神社刀一口」がある。刀の中子に「備中守橘康廣」の銘があり、刀匠の一派である近江石堂派の分かれの康廣の作によるもの。
康廣は大坂石堂派の祖で、江戸時代前期の寛文年間(1661年-1673年)大阪で作刀されたとされ刀文は焼幅の広い丁字乱れが特色。府の指定有形文化財。
他に淡路島の民家に百数十年間祀られていた恵比寿人形、狛犬、石灯籠、鳥居献湯大釜、磐座や御神木も祀られている。